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良いデスクチェアが疲れない5つの理由【椅子次第で作業効率は上がります】

デスクチェアを探している人

長時間机で作業するのに疲れない快適な椅子がほしい

疲れないデスクチェアの特徴が知りたい

良い椅子って本当に疲れないの?

この記事ではこのような悩みを解決します。

長時間座って作業しても、良いデスクチェアは疲れにくく、体への負担も少ないです。

なぜなら良いデスクチェアには、

  • 正しい姿勢を支えている
  • 体型に応じて調整できる
  • 姿勢に応じて調整できる
  • 通気性が良く、体に負担をかけない素材を使用している
  • 休憩しやすいような工夫がある

という5つの理由があるからです。

この記事では良いデスクチェアが疲れない5つの理由を詳しく解説します。

読んで頂くことで、なぜ良いデスクチェアは疲れないのか、安いチェアと何が違うのかがわかります。

この記事を書いている人

建築会社に勤める現役建築士。年間15棟の住宅を設計しています。毎日デスクワークを10時間ほどこなし、お客様に家具を進める機会も多いため、この記事の情報も参考になると思います。

集中力がきれやすい、疲れやすいなどでお悩みの方はもしかすると椅子に問題があるかもしれません。デスクチェア次第で作業効率は大きく変わります。

良いデスクチェアが疲れない5つの理由

繰り返しになりますが、良いデスクチェアが疲れない理由は以下の5つです。

  • 正しい姿勢を支えている
  • 体型に応じて調整できる
  • 姿勢に応じて調整できる
  • 体に負担がかかりにくい素材を使用している
  • 休憩しやすいような工夫がある

順番に解説していきます。

正しい姿勢を支えている

良いデスクチェアは正しい姿勢を支えています。

正しい姿勢をサポートしてくれる椅子に座ることで、姿勢を崩すことなく長時間座っていられます。

なぜなら正しい姿勢は体への負担が少なく、集中力を維持できるからです。

それでは正しい姿勢とは一体どのような姿勢なのでしょうか。

正しい姿勢で座れていますか?

画像引用:style.nikkei.com

普段正しい姿勢で椅子に座れていない人も多いはず。

まずは正しい姿勢を理解しましょう。

【座っているときの正しい姿勢】
  • 目線…ほぼまっすぐか少し下を見る角度
  • 肘…しっかり曲がる
  • 足…かかとが地面についている
  • もも…椅子とももの裏に指が入るくらいのすき間があく。
  • 腰…深く腰掛けて背もたれに当たっている

意識も重要ですが、椅子自体が正しい姿勢に対応しているかどうかも重要です。

座面高さ、背もたれの曲線、アームレストの位置などが正しく身体にフィットしないと正しい姿勢を維持するのは難しくなります。良いデスクチェアは、

  • 自然と良い姿勢をサポートしてくれる
  • 身体に合わせて調整が可能

という特徴があります。

体型に応じて調整できる

良いデスクチェアほど調整機能が優れています。

体型に応じて使いやすい高さや角度は異なるため、調整機能はとても重要です。

座面、アームレスト、背もたれ、などについて、高さ、角度、可動範囲などの選択ができ、体型や好みに合わせることができます。

疲れないデスクチェアの調整機能
  • 座面高さ
  • 座面奥行
  • 座面角度(傾斜)
  • アーム高さ
  • アーム位置(奥行)
  • アーム角度
  • 背もたれ角度
  • 背もたれ硬さ

『アーロンチェア』の驚くほどの調整機能

画像引用:amazon.co.jp

オフィスチェアの名作であるハーマンミラー製のアーロンチェアは調整機能に特に優れています。

座面の高さやアームの高さ、角度、位置の調整はもちろん、リクライニングの硬さやリクライニングの範囲や背中のフィット感まで調整ができます。

操作の多さと正確な動きはまるで乗り物の操縦席のようです。

→アーロンチェアについて詳しく見る

姿勢に応じて調整できる

体格や体型に応じて調整できるって言っても、最初から体形に合ってたら調整機能なんて必要ないのでは?

それは間違いで、調整機能は必ず必要です。なぜなら『姿勢が変わるから』です。

リモート通話をしているとき、パソコン作業をしているとき、机の上で書き物をしているとき、それぞれ姿勢はバラバラでしょう。背筋をまっすぐ伸ばしていたり、背に体重をかけていたり、前かがみで画面をみているときもあるかもしれません。

それにどんなに良い椅子でも流石に同じ姿勢は疲れます。そんなときに調整機能が気分転換を助けてくれるのです。

パソコンや筆記には前傾機能がおすすめ

画像引用:kagg.jp

例えばオカムラ製のシルフィには前傾機能付きリクライニング機能があります。

座面と背もたれがシンクロするのがシルフィの大きな特徴です。

この前傾機能を使用すると体に負担なくパソコン作業や筆記作業に最適な前傾姿勢を保つことができ、前かがみの姿勢の負担を減らすことができます。

前かがみの姿勢は、視力低下、腰痛、猫背、頚部通などの原因になるため意識的に避けた方が良いでしょう。

通気性が良く、体に負担をかけない素材を使用している

画像引用:office-com.jp

通気性を重視するとメッシュ素材が最適です。

メッシュ素材はファブリックなどよりもはるかに通気性が良いため蒸れにくく、長時間座ってもストレスを感じにくいです。また、バネのような適度な弾力があるため体重がかかる部分を優しく支えてフィットしてくれます。

軽快感のあるデザインも特徴的で、1年中快適に過ごせるのがメッシュの特徴です。

高級なメッシュ仕様とは

高級なデスクチェアほど背もたれや座面で使用されるメッシュ素材の座り心地を追求しています。

例えばハーマンミラー社のアーロンチェアリマスタードは座り心地と耐久性のために負荷がかかる場所によって張地の強度が変えられています。

画像引用:vanilla-chair.com

骨や筋肉の動きを考えた時に、安定させた方が良い部分と自由に動かせた方が良い部分があります。肩甲骨や座面の骨盤の部分は柔らかく、背もたれの骨盤の部分や首の部分は硬くデザインしています。

張地の選定に至るまでに500回ものデザインを練り直したそうです。

アーロンチェアリマスタードを詳しく見る

座面のクッションは3種類

弾力のある座面にするために考えられる素材は3種類です。

  • メッシュ 
  • ウレタン 
  • モールドウレタン

メッシュは通気性がとにかく良いため長時間の作業に適しています。

座面で適度な反発力や耐久性をメッシュで確保するのは難しいため、メッシュを座面に使っている椅子は少ないです。

最も一般的なのはウレタンです。

普通の椅子やクッションでも使われることの多い素材なので商品数は最も多いです。やわらかいため座りやすく、値段も安価のため購入し易いですが、メッシュほどの通気性はないため蒸れやすく、長時間の作業にはあまり適さないのが難点です。

ウレタンの硬さと耐久性が増したのがモールドウレタンです。

密度が高くムラがないため、ちょっと硬めの質感。長時間座っても疲れにくいと感じる方が多いです。

異硬度クッションで快適な座り心地をサポート

画像引用:kagg.jp

オカムラ社製のシルフィは異硬度クッションと呼ばれる硬さの異なるクッションを使用しています。

前方は太ももの裏を圧迫しないよう柔らかいウレタンを、後方はお尻を安定させるために硬いウレタンを使用しています。その上で骨盤を包み込むような曲面で全体を支え、疲れにくい快適な座り心地を実現しています。

オカムラ製のシルフィを詳しくみる

休憩しやすいような工夫がある

デスクワークには定期的な休憩が必須です。デスクチェアにはゆったりとくつろぐための工夫が必須条件と言えます。具体的には

  • ロッキング機能
  • ヘッドレスト
  • アームレスト
  • フットレスト

などに注目しましょう。

ロッキング機能

ロッキング機能とは背もたれが倒れるように動く機能のことです。

たわみや反発があることで背に体重を預け、もたれかかって寛ぐことができます。

このロッキング機能は可動の仕方によって3種類に分かれます。

  • 背ロッキング機能    …背もたれのみ動く
  • 背座一体型ロッキング機能…背もたれと座面が一体になって動く
  • シンクロロッキング機能 …背もたれと座面が個別に動く

最も快適性が高いのはシンクロロッキング機能です。

オカムラ社製のシルフィ、ハーマンミラー社製のアーロンチェア、エルゴヒューマンなどの有名デスクチェアブランドは当然のように快適なリクライニング機能を備えています。

ヘッドレスト

ヘッドレストは肩や首が疲れやすい方、こりやすい方におすすめです。

ヘッドレストがあると後傾姿勢を取りやすく、動画を見たり、コーヒーを飲んで落ち着いたりするときに首を休めることができます。

仕事の合間の休憩中でも全身の力を抜いてリラックスしているときって意外と少ないのではないでしょうか?ヘッドレストがあることで首に負担がかからない体勢を維持できます。

アームレスト

適度な高さのアームレストに乗せているときが最もリラックスできます。

腕を置く位置は意外と重要です。ずっと膝の上だと腕まわりや肩まわりの筋肉が緊張した姿勢になるし、ずっと机の上だと肩がこりやすいです。

作業中は使わないでしょうが、アームレストがあると作業の合間の休憩中や動画を見たりリモート通話をしたりするときにリラックスした姿勢をとることができます。

アームレストがないデスクチェアもすっきりしていいですが、ゆったりくつろぐことを考えるとアーム付きが良いでしょう。

フットレスト

フットレストがあると足をのせてリクライニングすることができます。

長時間同じ姿勢だと新幹線や飛行機に乗ったときのようなむくみの原因になります。また、フットレストに足をのせて姿勢を変えることで太ももやお尻の負担も減らすことができます。

実は足元に箱状の物を置いてそこに足を乗せるだけでも効果があります。

足元に物を置きたくない…という方はフットレスト付きがおすすめです。

まとめ:作業効率を上げるためにはデスクチェアに拘ろう

デスクチェアに拘ると疲労が大幅に軽減され、作業効率が上がります。

あなたは1日何時間机についていますか?ずっと座っていて姿勢やストレスが気になることはありませんか?

良いデスクチェアはたしかに高いですが(本当に高いけど…)、椅子を変えるだけで作業効率が上がるのであれば自分への投資になるかもしれません。