・ソファのサイズはどれくらいが適切?
・各サイズでおすすめの商品を知りたい
この記事ではこのような悩みを解決します。
ソファを選ぶときにたくさんのサイズがあるからどの商品を選ぶか迷いますよね?具体的には、
・部屋のサイズから決める
・ソファの使い方から決める
の2パターンがあります。
部屋のサイズから決めるのは比較的簡単です。法則さえ理解しておけば、メジャーさえあれば簡単にできます。この記事では部屋のサイズからソファのサイズを検討する際の法則を解説しています。
使い方から適切なサイズを決めるというのは知識、経験、生活のイメージが必要になります。この記事はこの全てを網羅しています。
- 知識…ソファの各サイズの情報を書いています
- 経験…年間15棟の住宅を設計する現役建築士が書いています
- 生活のイメージ…使い方に合わせてサイズを紹介しています
ソファは大きな家具ですし、そこで過ごす時間も長いです。どのようなソファを購入するかで在宅時の快適性がガラッと変わるため、この記事から後悔しないソファのサイズの選び方を学んでください。
ソファの適切なサイズを解説
ソファの適切なサイズを検討する際に必要なのは以下の3つです。
- 部屋のサイズから考える
- 適切な横幅を考える
- 奥行きや高さも考える
ここをしっかりと抑えればソファのサイズで失敗することはありません。なぜならソファのサイズを失敗したという声のほとんどがこの3点に関係しているからです。
・部屋が狭くなった
・ソファの幅が足りなかった
・ソファの奥行きが狭すぎたor広すぎた
・座面、背面の高さが低すぎたor高すぎた
繰り返しになりますが、これらの失敗は部屋のサイズ、適切な横幅、奥行き、高さを把握することで防ぐことができます。では、どのようなことに気をつけて部屋の寸法やソファのサイズを検討しなければいけないかを解説します。
部屋から考えるソファのサイズ
部屋にソファを置く際、部屋が狭くならないように考える必要があります。考えないといけない寸法は、
- メインの通路
- メインではなくても、通りそうな通路
- 壁との距離
- テーブルとの距離
の4つです。
『メインの通路』は70センチ以上確保
ソファの横が『メインの通路』になっている間取りは多くあります。
『メインの通路』とは、そこを通らないと階段にいけない、洗面所にいけない、など、生活に必ず必要な動線を担っている通路のことです。
このメイン通路はよく使う(よく通る)ため70センチ以上は確保しましょう。
何とか通れるでOKなら50センチで十分
ソファと壁の間にメインではない通路ができることもあります。別に通れなくてもいいんだけど取れたらちょっと便利…といった程度の通り道です。
このようなサブ的な意味合いの通路は50センチもあれば十分です。
これは他の家具でも同じことが言えます。
例えばベッド。ビジネスホテルのツインルームはベッドとベッドの間に細い通路があります。人が通るためと、ベッドメイキングのための通路ですが、50センチ前後が一般的です。
つまり、寝室でのベッド配置の検討でもこの通路50センチを考えていけば問題ありません。
壁にはベタ付けせずに10センチでも離すのがベター
壁につける配置をするときも、ベタつきではなく10センチほど離して配置しましょう。
なぜならソファが少し動くたびに壁が傷ついたり、窓やカーテンと干渉する可能性があるためです。
テーブルからの距離は30センチ(遠すぎてもだめ)
ソファの前にはコーヒーが置ける程度の小さなテーブルを置くことが多いです。このときソファとテーブルの距離は30センチ程度がお勧めです。
ここが広いと床に座るスペースができて座卓としてできますが、ソファとの距離があくとソファからの使い勝手は悪くなります。
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部屋から逆算するソファのサイズ ‘
これらをまとめて絵に書くと以下のようになります。

使い方から考えるソファの横幅
次に使い方からソファのサイズを考えます。ソファのサイズは、
- 幅(最重要)
- 奥行き
- 高さ
について考える必要があります。この中で最も重要なのは幅です。
【幅2000〜2200㎜】横になって寛ぐ余裕もある3人掛け
3人掛けのソファは3人で腰掛けることができるのはもちろん、1人の時は寝そべって使えます。
幅2000㎜くらいはないと自分の脚がソファからはみ出してしまいます。寝そべってくつろぐためにはやはりこれくらいのサイズが必要です。
多人数で使用するファミリー向けソファはこれくらいのサイズがおすすめです。また、横幅が4メートルを超えるような広いリビングに置くソファはこれくらい大きくないとちっぽけに見えてしまいます。
【幅1600〜1800㎜】インテリアを楽しみたいなら2人掛け
同じくファミリー層におすすめなのは幅1600〜1800㎜のソファです。このサイズはとても汎用性が高く、
- 狭い空間にも置くことができる(賃貸のアパートでもほぼ置ける)
- 広い空間に置く際は1人掛けのソファを追加して置くことができる
というメリットがあります。
2人でゆったり座るもよし、少し詰めて3人で座れるもよし、もう一脚置いて4人で使用するもよし。
部屋の横幅が3〜4.5メートルまで問題なく置けるでしょう。最も汎用性のあるサイズです。
【幅1200〜1400㎜】コンパクトなサイズなら2人掛け
ラブソファと言われるサイズです。1人ではゆったりだが、2人だと少し狭いサイズです。
ゆったりくつろぐという意味では少し小さいですが、寝室などリビングと比べると空間のサイズに制限がある場所にも置きやすいです。
賃貸ではリビングで使用 → 戸建やマンションに引っ越したら寝室で使用
というような使い方がしやすいサイズです。
【幅800〜1000㎜】贅沢に独り占めしたいなら1人掛け
贅沢に1人で使用したい方におすすめです。実は1人分のスペースを最も取るのがこの1人掛けです。
・一般的な3人掛け … 2000〜2200÷3=666.66〜733.33 ≒ 【66〜73センチ】
・一般的な2人掛け … 1400〜1800÷2=700〜900 ≒ 【70〜90センチ】
上の比較を見ると1人掛けのソファがどれだけゆったりスペースがあるかがわかります。
リビングでテレビや映画を見る、寝室や書斎で読書をする・くつろぐという期待に十分応えてくれそうです。
奥行きも少し検討しよう
幅ほどではありませんが奥行きも重要です。
座面の奥行きは座りごごちを左右します。長椅子感覚でテレビを見る程度なら50センチもあれば十分ですが、姿勢を崩してゆったりくつろぐためには60センチ、寝そべってくつろぐには70センチ以上あると良いです。
ただし、身長が低い方にとっては奥行きが広すぎると普通の体勢で座りにくくなります。背中にクッションなど置かないと脚が床につかずに落ち着かないということもあるので、使用する人によって差があることを理解しておきましょう。
高さも少し検討しよう
座面の高さは床から30〜40センチほどが多いです。椅子(40センチ)より少し低め、という高さが一般的になっています。
商品によっては床に座るような感覚で座卓と一緒に使用できる座椅子調のものもあれば、椅子と同じ感覚で使用できるソファチェアもあります。座面が背面に向けて傾斜しているか、水平かも使い方によって様々なデザインがなされています。
また、背面の高さも重要です。ソファは部屋の中央に配置することが多いため背面は低い方がインテリア性が良いですが、背面が高い方が姿勢に負担がかかりにくいため座りごごちが良いです。
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