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持ち家と賃貸ってどっちがいいの?【損得以外の部分でも比較してみよう】

・持ち家と賃貸はどちらがいいの?

・それぞれどんなメリットとデメリットがあるの?

持ち家と賃貸の比較を損得以外の部分で考えてみましょう。

『どちらが得か』の比較は様々なところで議論されてきましたが、結局結論は出ないからです。今日もたくさんの人がどちらがいいのかわからないまま迷っています。

それならば、損得以外の部分で決め手が見つかればと思いこの記事を書きました。

この記事は年間15棟の住宅を設計する現役建築士が持ち家と賃貸を比較します。散々迷った挙句、持ち家を選んだお客様と賃貸を選んだお客様を普段からたくさん見ているので、説得力をもって検証ができると思います。

お金の話だけでなく、少し違う視点で持ち家と賃貸を比較していきましょう。

持ち家のメリット

以下が持ち家のメリットの代表的な5つです。

  • リフォーム工事ができる
  • 家が資産になる
  • 老後が安心
  • 部屋数が多い
  • 設備や内装のグレードが高い

リフォームが工事ができる

持ち家はリフォーム工事ができるのがメリットです。棚をつけるような簡単な造作から、壁を打ち抜いたり増築をするような大掛かりなリフォームまで自由にできます。

賃貸だと壁に小さな穴を開けることすら自由にできませんよね?

生活に合わせて『家の形』を変えれるのが持ち家です。

家が資産になる

住宅ローンは払い終われば家が資産として残りますが、賃貸は払い終わったところで何も残りません。

リスクがない分、取り分もないというわけです。

土地や家などの財産が残ると、いざというときに売ったり貸したりできます。

老後が安心

家賃の心配がないと老後は安心です。

年金から家賃を払うのはとても厳しいです。年金制度を支えてくれる若者減ってと年金を受け取る高齢者が増えています。このアンバランスな人口比率はこれからもしばらくは改善しそうにありません。

需給年齢はもっと遅くなるでしょうし、受給額はもっと減っていくでしょう。

そんなときに持ち家があり、家賃が要らないというのは何よりの安心です。

部屋数が多い

持ち家は賃貸よりも部屋数が多い傾向があります。

賃貸は部屋数や部屋の広さは後回しにされがちです。なぜなら賃貸住宅は限られた建物の面積の中に戸数を詰め込み、低い家賃で入居率を上げることが最重要だからです。

部屋数が多いといざという時に寝室や物置部屋などで使用することができます。

設備や内装のグレードが高い

建築会社によりますが、賃貸住宅に比べて持ち家は設備や内装のグレードが高いです。

賃貸住宅は前項で述べたように家賃を下げることが優先されます。そのためには少しでも初期の建築費用を抑えることが重要になりますので、内容や設備はグレードが低いことが多いです。

賃貸のメリット

では賃貸住宅には良いところはないのではないかというと、そうではありません。

賃貸には以下の5つのメリットがあります。

  • ローンがない
  • 引っ越しが容易にできる
  • メンテナンスの手間がない
  • 住居費を下げられる
  • 相続の負担がない

ローンがない

住宅ローンがない気楽さが賃貸のメリットです。

もし働けない体になったら、もし会社が潰れたら…そう考えると大きなお金を借りる住宅ローンはとてもリスクがあります。

賃貸なら家賃を払うのが厳しくなれば少し安いところに引っ越すことができます。

引っ越しが容易にできる

賃貸は持ち家と違ってその場所に固執する必要がなく、気軽に引っ越しができます。

例えば以下のようなケースは気軽に引っ越しができるメリットです。

  • 近所付き合いがうまくいかない
  • 家賃を下げたい
  • 住む環境を変えて気分を変えたい

反対のことを言うと、持ち家を買う場合は気軽に引っ越せないということを考えて色々リサーチをする必要がありそうです。

メンテナンスの手間がない

賃貸はメンテナンスの手間がありません。外装やエントランスが汚れてきたときに掃除をするのは管理人ですし、設備機器の故障に対応するのも管理人です。

車でいう車検がないので、家の場合は忘れられがちですが、メンテナンスは必ず必要です。その手間と費用はバカになりません。

およそ10~15年ごとに

  • 白蟻工事
  • 設備機器の改修(部品交換)
  • 外装材(屋根、外壁、軒まわり等)の再塗装

などが必要になります。

上記メンテナンスを全て行うと200~300万円かかることも珍しくないです。

住居費を下げられる

一般的には持ち家の住宅ローンを払うより賃貸住宅の家賃を払う方が安いです。

また、より安い家賃の住宅に引っ越すこともできます。

相続の負担がない

持ち家のメリットに『資産が残せる』がありましたが、場合によってはこの相続物件が負担になることがあります。

相続人が多かったらもめごとの原因になったり、立地や建物の状況が良くなければ資産価値のない負の遺産であることもあります。

相続問題で悩まされている人も少なくありません。手ぶらであるということもある意味ではメリットです。

まとめ:持ち家と賃貸の金銭的な損得以外の比較

持ち家と賃貸の金銭的な損得以外の違いをまとめます。

【持ち家の方が良い方】

  • 好きなように改築や増築をしたい方
  • 不動産としての資産を持ちたい方
  • 老後のお住まいが不安な方
  • 余裕のある部屋数でゆったり暮らしたい方
  • 理想の間取りや設備で暮らしたい方

【賃貸の方が良い方】

  • ローンを組みたくない方
  • 生活の変化に合わせて気軽に引っ越ししたい方
  • 住居のメンテナンスに手間を掛けたくない方
  • 相続時の負担を増やしたくない方

ちなみに持ち家と賃貸を金銭的に比較したい方はこちらのサイトをご参照ください→https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/hikaku/mochiie_chintai/