・キッチンっていろいろあるけど何を基準に選ぶべきなの?
・実際に住んだ後にどのような意見が多いのかが気になる…
家づくりにとって仕様選びは大きな楽しみの一つであり、とても重要です。
選ぶ商品の使い勝手やデザインによって家事が楽にできるか、良い気分で生活ができるかが変わってくるからです。
家の中にある様々な部材の中でキッチン選びは特に重要です。
なぜなら家事の中でも料理にかかる手間がとても大きいからです。
一日に2~3回料理、後片付けをしないといけないので、どうせなら気にいったキッチンでしたいですよね?
キッチン選びには以下の3つが特に重要です。
- 収納量
- デザイン
- お掃除性
どれも重要ですが、今回はお掃除性に着目して解説していきます。
お掃除が楽か否かで住んだ後に満足度が大きく分かれるます。
なぜなら、お掃除は毎日行わなければいけないため、お掃除に手間がかかると時間や精神的負担が増えてしまうからです。
キッチン選びに迷ったときはお掃除が楽なものを選びましょう。
レンジフードはお掃除が楽なものを選ぼう
レンジフードの掃除が一番面倒だ…
キッチンの中でも特にお掃除が面倒なのがレンジフード。
びっしりと油がこびりついている状態だと性能も低下しますし、臭いも気になります。
以下の3つはお掃除性に特に優れたレンジフードの商品です。
- 洗エールレンジフード(クリナップ)
- ほっとクリーンフード(パナソニック)
- サイクロンフード(トクラス)
頑固な油汚れは落ちにくいし、そもそも掃除がしにくい…でもこれらの商品ならそんな悩みはもう大丈夫です。
勝手に洗ってくれる『洗エールレンジフード』
クリナップ社製の洗エールレンジフードなら、レンジフードのファンを機械が自動で洗ってくれます。
しかもお湯をセットするだけという超簡単な方法。
面倒くさがりだけどレンジフード綺麗に保ちたいという方にお勧めです。
ほっとくだけで綺麗になる『ほっとクリーンフード』
パンソニック社製の人気商品です。
『油汚れを毎回お掃除。面倒なファン掃除が10年間不要』がうたい文句。
遠心力を利用して油を吹き飛ばすという大胆な機能です。
普段のお手入れ超簡単『サイクロンフード』
トクラス社製のサイクロンフードはその特殊な形状でレンジフードの機能とお手入れを良くしています。
とにかく日常のお手入れが楽です。
- ①整流版を拭く(できれば毎日)
- ②フィルターを外して洗う(週に1~2回)
- ③油トレーを捨てる(月に1回)
機械に頼る商品はイマイチ信用できない…という方にお勧めです。
水栓はタッチレス水栓がおすすめ
水栓の水アカがいつも気になる…
水栓の水アカ問題はタッチレス水栓にすることで解決します。
なぜなら、濡れた手で水栓に触ってしますことで水栓に水が残り水あかがついてしまうからです。
水栓に水アカが付かないといつもピカピカの水栓になるので掃除の手間もなくなるだけでなく、いつもきれいで気分も良くなります。
作業性も良く、うまく利用すれば節水効果も期待できるためタッチレス水栓を検討してみましょう。
とはいえタッチレス水栓にもデメリットがあります。以下の3つに注意が必要です。
- 停電時が少し面倒
- 誤作動がある
- 作動不良がある
停電時は少し面倒
停電時はセンサーが働かないため水が出なくなります。
シンク下に手を突っ込んで設定を切り替えないといけないため少し面倒です。
停電時の操作は予め確認しておきましょう。
停電時のタッチレス水栓の操作手順(LIXIL社製の場合)
誤作動がある
たまに意図していないときにセンサーが反応してしまい水が出ることがあります。
センサーの可動範囲に手が入ると否応なしに反応してしますためです。
止めればよいだけですが、これは頻発するとストレスになります。
使ううちに慣れてくると思いますが、ストレスの原因にならないとも言い切れません。
作動不良がある
センサーにも感度の善し悪しがあります。なかなか水が出てこないセンサー水栓にイライラした経験は誰でも一度はあるのではないでしょうか。
センサーの方向や検知範囲を理解していないとうまく使いこなせません。
センサー水栓にしたけど、動作が気に入らないという理由で使っていないという声もSNSなどでみかけます。
採用前にショールームなどで体感してみることをお勧めします。
※商品によってはセンサーの感度や反応速度などを調整できるタイプもあります。
収納引き出しは底板ステンレスに
引き出しの底って汚れるのよね…
引き出しの底板はステンレスにしましょう。
引き出しに物を収納したときに汚れるのは底板です。物が直接接触していて、何かこぼれたときなども底板に汚れがたまります。
つまり、底板がお掃除しやすい丈夫な材質であることが重要になってきます。
何も指定をしていないとメラミンですが、シミが残りやすく、不衛生で見栄えも良くありません。
カウンターはステンレス、人工大理石より良いものがある
お掃除が楽なカウンターなんてあるの…?
キッチンのカウンターといえばステンレスや人工大理石が一般的ですが、お掃除性には難点があります。
ステンレスは白い水アカが付きやすく、人工大理石は黄色く変色してきたりするからです。
日々のお掃除に苦労されている方も少なくないはず。
少しコストは上がりますが、長く使うものなので見栄えもお掃除性にも優れている以下の材質がお勧めです。
- エンジニアドストーン
- セラミック
- コーリアン
- 人造大理石
高級感もお手入れも楽々です。
エンジニアドストーン
エンジニアドストーンは天然石などを含む人工素材です。
カウンター表面の傷や材質の劣化は汚れの原因になりますが、エンジニアドストーンは強度が高く劣化が少ないためお掃除性に非常に優れています。
数々のオーダーキッチンメーカーやシステムキッチンメーカーの高級グレードとして使用されています。
強度やお掃除性以外にも圧倒的な高級感があるため人気があります。
セラミック
セラミックも強度に優れた材質です。
お茶碗やお皿などの陶器と同じく焼成された『焼き物』なのでとにかく硬くて耐久性が高いです。
その強度はカウンターの上で野菜などを切ったら包丁の刃がこぼれるほど。
LIXILのリシェルSIが有名で、キッチンの天板素材として大流行しています。
コーリアン
コーリアンはアメリカのデュポン社の人造大理石で、インテリア性、強度に優れています。
人造大理石の中でもこのコーリアンは天然石の高級感とメタクリル樹脂の優れた加工性や生産性を活かすことに成功しています。
国内のシステムキッチンメーカーでは、
- LIXIL
- クリナップ
- TOTO
- パナソニック
などで選択可能です。
人造大理石
アクリル樹脂から成る人工大理石とは異なり、天然石を樹脂で固めたものが人造大理石です。
当然ながら人工大理石よりも人造大理石の方が強度も高級感も優れています。
トクラスの人造大理石カウンターは業界でも有名で、傷や汚れをそのままナイロンたわしで削ることができるという優れもの。
他の材料と比較してリーズナブルな価格設定なのも人気の理由の一つです。
まとめ:商品知識をみにつけ、お掃除が楽なキッチンをえらぼう
キッチンは部材の種類や数がとても多く、選定が難しいです。
しかし、本記事でわかる通りたくさんの商品があり、それぞれに特徴が異なります。
選んだ後に使いながら気付いて後悔するよりも、商品ごと、素材ごとの特徴はしっかりと把握して自分に合ったキッチン選びをしましょう。