
仕事スペースが自宅になくて…
家では仕事が捗らなくて…
自宅勤務やテレワークが増えてきているこのご時世、書斎(ワークスペース)の重要性が叫ばれています。
部屋数の少ない賃貸住宅では特にその声は大きく、仕事が捗らないというストレスは増えるばかり。
無駄な出勤を社会全体が疑い始めたこのご時世、ワークスペースの重要性は言うまでもありません。
しかし、闇雲に設けた書斎は機能せず、せっかく書斎を設けても機能しないことも多々あります。
どうすれば自宅での仕事が捗るような書斎を計画することができるのでしょうか。
書斎で考えるべきは『空調、音、明るさ、収納』
こんな書斎は機能しないとしてあげられるのは、以下が考慮されていない書斎です。
- 空調
- 音
- 明るさ
- 収納
せっかく設ける書斎はこれらに十分に注意しましょう。
空調が効かない書斎
空調が効かない書斎は真夏、真冬に使えません。
特に真夏は打つ術なし。書斎はサウナルームと化します。
ホールの一角などに設けた単独の書斎は空調が考慮されていません。
寝室の横などの設けられる書斎は寝室の冷房が効くので快適に仕事ができます。
うるさくて集中できない書斎
みんなも使い易いようにとリビングの横に設けられた書斎。
テレビの音や生活音がうるさく、とても仕事どころではありません。
ましてや電話やリモート通話などができるはずもなく…
家族共有のパソコンスペースと仕事をするワークスペースを同じ空間にするのはちょっと難しそうです。
明るさが足りない書斎
書斎というと壁や天井の色を濃くしてダークトーンにしがちですが、はたしてそのような暗い場所で仕事が捗るでしょうか?
活字や資料に目を通す仕事ならば明るさは不可欠です。
また、眼にとってはPCでの作業も明るい環境の方が良いです。
かっこいい書斎にしたい気持ちもわかりますが、雰囲気と実用性は相反するということを頭に入れておきましょう。
収納不足で狭い書斎
収納が不足しているとデスクの上がごちゃごちゃになります。
散らかっている机では作業など捗るはずもありません。
どれだけの収納が必要か、予め考えておかないと机の上が書類や物で埋め尽くされてします可能性があります。
書斎でどんな作業をするのか考えよう
書斎に限らずどのような部屋でもそうですが、目的をしっかりと考えましょう。
そのために必要な、
- 家具の配置
- 部屋の広さ
- 収納量
- 採光計画
- 空調・換気計画
があります。
例えば、パソコンを使用する作業で印刷も必要であれば、モニターとプリンターが机の上にきます。その上でA3の資料を眺めないといけない仕事であれば必要になるデスクの寸法が決まってきます。
そして自身の会社のデスクの周りの書類棚や引き出しの量を考えたら、おのずと必要な収納量はわかってくるはずです。
こうして部屋の広さや収納の量が決まり、使い易い空間を作っていく必要があります。
意外ですが、子供部屋やダイニングが活躍します
どうしても書斎が設けれなくても、自宅勤務が捗る場所はあります。
子供部屋を書斎代わりに
子供部屋は長い期間『予備部屋』です。
子供が幼いとき、若しくは成人後はフリールームとなっています。
適度な広さ、明るさ、空調環境もそろっているため作業も捗ります。
期間限定ですが、お勧めです。
ダイニングを書斎代わりに
ダイニングでの作業が捗る理由は広いテーブルでしょう。
子供の宿題もなんだかんだでテーブルでやっているというご家庭も少なくないのでは。
その理由もおそらく同じだと思います。
期間限定の子供部屋に対し、こちらは時間限定になります。
ご飯時や家族の帰宅後は難しくなるかもしれませんが、一人で家にいる時などは最も作業環境としては優れている場所かもしれません。
まとめ:せっかく設けるなら機能するワークスペースを
失敗談を活かして、せっかく書斎を設けるならば機能的なスペースになるように計画しましょう。
- 空調
- 音
- 明るさ
- 収納
などが問題ないかどうかを考慮し、目的に合わせた
- 家具の配置
- 部屋の広さ
- 収納量
- 採光計画
- 空調・換気計画
を行うことが重要です。